METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

レコードコレクターズ2024年12月号 プログレッシブメタルのパースペクティブ

 本誌公式Xで表紙写真を見たときメイデンやプリーストのファーストが上がっていて、おいおいずいぶん広角な特集だなと思って購入。 

 まずこういう特集は定義にこだわって読まない方がよろしいですな。ジャンルの定義は各個人で言い分があり、それにこだわると、これは違う、あれも入らん、なのにこれが入ってないじゃん、なんだこの本は!と、楽しみに買った本に怒るという変な現象が起こるわけです。70年代のバンドに関してはメタルでは無いアルバムが多く挙げられており、納得いかない方多数とお見受けいたしまするが、歴史を踏まえるという意味ではよろしいのでは程度に軽く考えては読みましょう。とにかくですねこういう特集の時は各ライターの聴き方とか音の表現とかを楽しむようにすると面白いですよ。あーそういう聴き方もあるなと新しい視点を与えてくれる。そしてライターが音をどう活字化しているのか。あのバンドに似たタイプのサウンドみたいな地方情報誌のCD評みたいな表現は無いですから。とくにプログレ系は聴くだけでも複雑怪奇で変拍子マシマシなので、それを活字で伝えようとすると「個人住宅的に音構造を縮小しているものの物語性は高い」「門構えが大きい。大きい上に装飾も多い。門から玄関までがまた遠い」「メロディックなリフの千本ノックな40分間だ。」という様な活字だけを追えばとても音楽評論とは思えない、面白い表現が出てくる。これを楽しみながら読んで新しい視点からサブスクで聞く。よけりゃCD購入で、めでたしめでたしなんです。

musicmagazine.jp

アホコップ

今年の夏の暑さは異常だった事に異論を唱える人はいないだろう。そしていきなり冬が来ている。あの一年で最も快適なはずの秋はどこに行ったのだろう。実りの秋なのに果物類は不作だ。魚も捕れる海域が大きく変わってきていると聞く。米はかろうじて例年並みだそうだが、食生活に明らかな影響が出てくるのも時間の問題だろう。

 COP29が開催され地球温暖化防止のための緊急に対策として途上国への支援という斜め上の協議された。こういうところに温暖化をビジネスとして捉えている変な輩の存在を感じてしまう。最近は温暖化ではなく気候変動と言い出した。これなら暑くなろうが寒くなろうが対策が必要となる、非常にうまい言い方になっている。

 では気候変動がいつから始まったかと言えば、やはり中国の経済発展と共に進行していることは明らかでCO2排出でもダントツ1位は中国だ。だがしかしである、年々激しくなっている気候の過激化については中国から遠い欧州、北米でも酷い。ということは中国だけが原因ではないと言わざるを得まい。つまり今までの対策は全く効果がなく的外れであることだけが間違いないのだ。やり方が足りないのではなく間違っているのだ。特にCO2排出制限に関しては温暖化とは無関係と言っている科学者は多い。トランプ大統領がパリ協定からの離脱を早くも宣言しているが、さもありなんと思う。

対策を本気で考える時に来ているのにコップの中はアホばっかりやったで。

活字中毒者の希望

書店の減少が著しい。なんとか増やそうという対策としてよく出てくるのが喫茶店を併営するというもの。全く筋違いの対策だと思う。買って読むのであれば書店への来店者は増えやしない。相乗効果などないのだ。最近は公然と座って読める書店があるがあれも考え物だ。なぜなら他人が読んだ本を買わなければならないからだ。俺はあまりよく思っていない。

 まず書店減少の原因を考えると街の小さな本屋が無くなったのは大型書店が次々と出来たからだ。だから公的補助を頼りに小さな本屋が出来たところでそこへ買いに行きたくなるかと言ったら、微妙である。我々活字中毒者は大型書店でのまだ見ぬ本との限りない出会いというスリリングさを楽しんでいるのだから、小さな書店では満足できない。(こういう小さな書店が、なぜか売れそうに無い左翼系の本を多く置いているのも不思議だ)我々の希望は少なくとも各県県庁所在地には3つぐらいの大型書店が維持されて、せめて3万人ぐらいの都市にはTポイントが付くあの書店ぐらいが一つぐらいはあることが維持されることである。つまり現状がギリギリなのである。

 では、その大型書店が苦境に陥った原因は何か?まず”密林”である。それまでの通販と違って注文翌日納入という速さで送料無料となれば多くの人が”密林”で買うのも無理はない。しかも今時は公式から素人まで、本の紹介をすれば”密林”の購入ページURLを貼り付けている有様である。書店減少対策で一番効果があるのは”密林”対策であろう。”密林”を規制とまではいかないまでも他の通販のURLを貼るとかお近くの書店でお求めくださいとか少しは抵抗しろ(笑)。そしてより強力な敵である電子書籍の波はそこまで来ている。これ以上、紙媒体が縮小すればまず印刷会社が維持できない。そうなると電子しか無くなる。これの弊害はまた別の機会に書くが、今が活字中毒者にとっては瀬戸際だと思う。



アホウドリが日本の救世主かも

 政府は再エネについて推進の方に見直すそうだ。これ対して様々な反対意見があるが最新情報に触れていない事実誤認も多い。まず太陽光発電の一つであるペロブスカイト。これ元々は日本発の技術で薄いフィルム上に出来るのでビル壁やガラスなどに貼り付けることが可能だ。技術的な課題は多いが太陽光パネルより問題がはるかに少ない。同じく浮体式洋上風力も陸上の風力発電と勘違いされているが、太陽光とは逆にこちらの方が問題が大きい。浮体式洋上は現在日本で行われている洋上発電よりもかなり沖合に風車が設置される。その巨大さは桁違いで風車の大きさが東京タワーぐらいあってこれを浮かべるための浮体がまた馬鹿でかい。これを浮かべるだけではなく固定するために極太いチェーンを海底約300メートルぐらいまで数本吊るしてアンカーで固定する。一つ作るのも設置するのもどれだけ大変かおわかりいただけるだろうか。そしてこれを大体20基ぐらいで一つの電力ファームとして北海道東北地方を中心に30カ所ぐらいに作ろうという途方無い計画なんである。この計画に外資が熱心なのは浮体から上の風車と中身はぜーんぶ海外製だからである。ほんと一部の部品だけが日本製で主要日本企業は撤退した。さらに一番の問題は維持コストだ。NHKニュースではどこかの学長さんが「再エネはコストがタダ」と言われていたがとんでもない。メンテナンスコストはとんでも巨額だ。こんなものをやったら国は将来的に必ず破綻する。まあこの教授の言ってることからしてもこれが机上の空論であることははっきりしているので、おそらくどの段階かで中止になる。それまで無駄な金を垂れ流し最終的な処分は30年後にまた莫大な金額がかかる。

ただし、ここにも日本発の最新技術がある。アルバトロステクノロジーという会社が開発した浮体を使わない洋上発電方式は革命的だ。しかも国産で製造可能。これが主力になるのであれば補助電源として大いに期待できる。あくまで発電のベースは原子力だ。

https://www.albatross-technology.com/

 

映画 SHOGUN

ハリウッド製似非日本映画のイメージを覆したと言われるドラマ版将軍の2話までの劇場公開版。ところどころにあーテレビ用だなと思われる歪みがあったが画質的に問題は無し(歪みはもしかすると映画館側の問題かも、観たのが古い映画館だったので)

 とにかく真田広之が演じる吉井虎長がカッコいい。真田広之はハリウッド映画の日本人イメージを覆すべく様々な点にこだわったらしいが、半端でないこだわりぶりが伝わってくる。そのこだわりが実現できたのも潤沢な予算があったからこそとも言える。

 この作品は関ヶ原前後の歴史を元にしたアメリカ人が考えた架空の物語「SHOGUN」が原作だ。だから登場人物の名前や背景、行動に違和感を感じる。関ヶ原に詳しい人ほど逆に混乱するのではないか。まさしく俺がそうだった。だが時代劇はリアリティを追求するものではない。勧善懲悪を基本としてチャンバラが見せ場としてあり人情が描かれる。俗に言う様式美の世界であるが、娯楽の方に重きを置けば水戸黄門桃太郎侍になり、史実の方に重きを置けば大河ドラマや年末3時間時代劇になった。80年代前半に映画は斜陽産業と言われた頃、変化を求め可能性を追求して挑戦的な作品が次々と作られた。代表的なのは「戦国自衛隊」であろうか。「魔界転生」は荒唐無稽な話だがチャンバラは最高だ。「柳生一族の陰謀」も登場人物こそほとんど実在なのに最後は徳川家光の首が吹っ飛ぶからね(笑)。これら一連の作品に大きく関わっていたのが千葉真一であり若手俳優として出演していたのが真田広之である。真田さんはこの時期の60年代から活躍していたベテラン俳優のものすごい演技と時代に対する苦悩を目の当たりにしていたに違いない。その後、時代劇は90年代頃から映画は極少なくなりテレビからも2000年代になって次々と代表的なドラマが消えていった。2003年にラストサムライに出演した際に日本文化・時代劇に対するものに対して思うところがあった真田広之氏はここからハリウッドが持つ日本への偏見を正すべくトレンディ俳優として一世を風靡して日本でも十分やっていけるキャリアを捨てて一人ハリウッドで奮闘する。真田広之氏はエミー賞を受賞した際にすべての歴代時代劇関係者への感謝を述べている。その様な歴史を踏まえた上での傑作である。

dcam.disney.co.jp

ロックザネーション HFM 11月23日放送

プリーストの”センチネル”は背信の掟30周年記念盤に収録されていたライブバージョン。84年のライブ音源はそれなりにあるが映像が少ないんだよね。絶頂期なのに残念。VOA発表時のサミーヘイガーは売れなくて来日公演中止ってあったんだな。アルドノヴァはメタルか?でもそういやキーボードがボンジョビのファーストに似てるな。

1 JUDAS PRIEST /THE SENTINEL (LIVE)

2 IMPELLITTERI / WRATHCHILD

3 人間椅子 / 針の山

4 BON JOVI / LEGENDARY

5 FIGHTER V / SPEED DEMON

6 ALDO NOVA / FANTASY

7 STRAPPING YOUNG LAD / FAR BEYOND METAL

8 DEVIN TOWNSEND / JAINISM

ロックザネーション HFM 11月16日放送

岡山は放送エリアじゃないけど場所によっては聞けるので3は岡山からのリクエスト。15年ぐらい前は岡山も放送してて広島より一日早かったんだよ。

”ジョニーBグッド”か~。何の偶然か金ローで2週間続けてトップガンやってたけど「ターボ」に入ってる”レックレス”がトップガンのサントラに入る予定だったんだよ。ところがプリースト側が断ってそのサントラは超がつく大ヒット。それでしまった!と思ったプリースト側は次に来たサントラ話に飛び乗って”ジョニーBグッド”のサントラカバー曲提供となるわけだが、これが映画は全然ヒットしないわ、曲は散々けなされるわ、アルバム「ラムイットダウン」をぶち壊すわ、で真逆な結果に。これで精神を病んだロブが鎮痛剤を常用してあの曲ができるわけですよ。

グレッグレイクがオンエアされたけどギターはゲイリームーア。縁もゆかりもあるピートシンフィールドもつい先日亡くなった。



1 BON JOVI / IN AND OUT OF LOVE

2 WARGASM / BAD SEED

3 SCORPIONS / DYNAMITE

4 UFO / BORN TO LOSE

5 SOILWORK / SPIRIT OF NO RETURN

6 JUDAS PRIEST / JOHNNY B. GOODE

7 DEF LEPPARD / BRINGIN' ON THE HEARTBREAK

8 GREG LAKE /IT HURTS

9 JON ANDERSON & THE BAND GEEKS / SHINE ON

www.youtube.com