METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

ホワイトスネイク/スライドイットイン

(35周年リマスター)
 このアルバムが出た時、ホワイトスネイクは暗黒時代だったが、俺も大学受験を失敗するという人生のブラックホール時代だった。ゆえに後聞きなんである。しかも最初に聞いたのはUSリミックス。このUSリミックスの方は音響的に評価が高くステレオマニアな俺は飛びついた。2000年代初めまではステレオ試聴にはこのアルバムとケイトブッシュの「魔物語」を使っていた。
 さて今回のUSリミックス、音は良くなったが元が良いだけに劇的とまでは感じなかった。それよりも曲順が違う事が気になった。そもそも何故USリミックスが出たのかといえばジョン・サイクスが加入してアメリカ進出を本格的に狙ったからなのだ。わざわざレコーディングまでやり直しているから1曲目は爽快な彼のギターが鳴り響く”スライドイットイン”。そして2曲目がアメリカでお披露目のコージー・パウエルの見せ場たっぷりの”スローアンドイージー”続く3曲目でデイビッドの歌唱が味わえる”ラブエイントノーストレンジャー”と名刺代わりの3曲が並んでる。B面にはアメリカウケするような明るめの曲を並べておいて最後はブリティッシュな湿り気たっぷりな”スタンディングザシャドウオブラブ”で締めるというアメリカデビューに際してよく考えられた曲順なんだな。それをどうしてこういう曲順にしたのか・・・デビカバさんの意向なのだろうか。
 違和感が残ったUSに比べてUKの方は格段に音が良くなってこっちの方が気に入ってしまった。コージーのドラムが凄いよ。古くささがあったジョンロードのキーボードもきれいに聞こえている。
しかしUKリミックスの方も曲順が違う!俺は聞き馴染んでいないので問題無かったがオリジナルを聞き慣れた人はかなり違和感があるだろう。
オリジナル曲順CDをDIYするのが良いかもしれんね。