アンセムの柴田、森川に加えて坂本英三の3人と対談。話はバンド初期から英三が抜けて森川加入あたりまでに集中。俺が最初にライブを見たのはタイトロープツアーでアルバム「ジプシーウエイズ」は聴き狂っていたので、話の全てが興味深く面白かった。
不屈のアンセム魂の体現者であるリーダー柴田直人は終始大股広げて椅子に座り社長の貫禄(笑)。以前からラジオ出演なども多いので話は結構聞いていると思うがこうして本人の映像を伴うとより落ち着いたリーダーらしい印象。昔は怒ると大魔神、某宗教信者などと恐れられていた片鱗を感じさせつつ、その強面の裏の悩みが語れるところに実に味があった。語られたエピソードは「柴田直人自伝」に書かれている内容も多かったのだが、それが本人の口から語られると格段に面白い。ここにヴォーカリストの2人が絡むところが今回の肝。坂本と森川のキャラクターが真逆なのが面白い。坂本の方は50代半ばなのに未だに十代の若者が持つ様な危うさみたいな物がありエピソードの面白さをより面白く伝えるしゃべりの上手さもあり天性のパフォーマーぶりを感じさせた。やはり最高なのは「日本一の眼鏡職人になります」だったな。対して森川の方は「えー自分は・・・」というロッカーにはあり得ない体育会系(笑)のしゃべり。とつとつとした話し方は鬼滅で言うところの伊之助だな。グラハムボネットよりも声がでかいというのには驚いた。この方の最凶エピソードは「このタコ」事件ですね。おー怖。
バンドの転機に深く係わってきた伊藤さんは常に楽しそうに時に示唆に富んだ話をされていた。
余談ですが今日のシャツは結構地味でしたね。
喜怒哀楽の全て含まれていた素晴らしい対談イベントだった。