METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

日本シリーズ2021 

 俺の予想は当たったが俺の予想ではオリックス2勝は山本の2勝だった。高津監督は対山本戦を捨ててかかると考えた。そして初戦を楽勝で投げきった山本が中四日第5戦も出てきて2勝するがスワローズはラオウ杉本を完全に抑え得点力を激減させて4勝すると考えていた。だが!まずオリックス吉田が出てきた。この時点でかなりの接戦は予想したがチーム力ではスワローズが優ると思った。本シリーズの打撃成績データはバファローズが優っていたがスワローズの集中打と走塁はまさしく点ではない打線で、これこそチーム力だった。初戦、山本は好投したが100球以上投げた。スワローズ打線は全体での待球ではなく役割分担をはっきりさせて6回で100球以上投げさせた。これが第5戦先発回避につながったかどうかは微妙だが、この中島采配は非常に興味深い。結果的に第5戦を勝って6戦目が山本となり勝てば五分に戻せる可能性が非常に高くなったからだ。この時点で史上初の第8戦もありだなと思った。第6戦は今シリーズ中、最高の試合だった。最初から両チームの半端ない気合が伝わってきた。スワローズはもし負ければ逆大手どころか第7戦は相当にバファローズ有利である。よって、なんとしてもこの試合で決めようという強い意志を感じた。特に山田の気迫は凄まじかった。だがその一方で高津監督は奥川と高橋は温存してる。ここに凄みを感じる。バファローズからも劣らない気迫を感じたが、やはり山本に尽きる。9回投げきって自身最多の141球。内野手のエラーにも動じない投球。最高である。

延長12回2アウトからの攻防を見ていると野村さんの言葉が浮かぶ
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し」
不思議の勝ちありは、あれで2塁から帰れたなという川端のフラフラと上がった打球であり、不思議の負け無しはパスボールだ。

 だがこんな面白いシリーズだったのに視聴率は良くなかったらしい。
この2チームがジャイアンツとタイガースの影に隠れた球団で絶対的なファン数が少なくその地方を背負っているという雰囲気も無いからだろう。これが観られないとはちょっと選手が可哀想だな。
本シリーズは応援の音がほとんど無かったので選手の声がよく聞こえ、打球音やミットの音もかなり聞こえていた。これが真剣なプレーをする選手の姿と共に緊張感を高めていた。1球で変わる球場の雰囲気が凄く伝わったのはよかったのではないだろうか。
野球のおもしろさが十分に味わえたゲームだったので、これを楽しめるファンが増えて欲しいな。
俺はドンチャン騒ぎの中で野球を観たくないんだよ。
球場のドンチャン騒ぎは俺にとっては会社の飲み会みたいなもんだわ。