METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

シン地政学/猫組長(ビジネス社)

著者の猫組長は、れっきとした元ヤクザの組長にして経済評論家。曰く「経済ヤクザとして天国と地獄を味わっだ俺だからこそ、この暴力の時代を評論するのに最適だ」。書かれたのは安倍元首相暗殺直後で、安倍元首相の外交上の功績を激賞している。ロシアのウクライナ侵攻があまりに衝撃的だったので世界、特に日本人は気づかなかったが、世界はとっくの昔に暴力の時代に突入していた。それがいつかと言えばオバマが「アメリカは世界の警察ではない」と言ったあそこから、はっきりと暴力の時代に入ったのだ。そりゃそうだ警察がいなくなりゃそうなるわ。それをわかって外交政策を展開したのが安倍元首相で、それはアメリカの外交政策をも変えた。アメリカの外交政策を変えた日本人なんぞ戦後、戦前において誰もいない。国葬にして当然の存在だった。その安倍元首相を失った日本と世界はロシア、中国を中心とするならず者国家と対峙していかなければならない。昔なつかしい東西対決の時代である。東側はあの頃よりもはるかに強力な経済力と科学技術を持っている。しかも皮肉にも資源はたっぷり持っている。やはり昔と同じく争いになるのは資源エネルギーなのだが、その資源エネルギーを巡るSDGsのまやかしについても書かれている。ここでディッパーゴアが出てきたのには驚いた。俺のようなベテランメタラーにPMRCで悪名を轟かせた男で、あんなクソ野郎が暴力の時代の裏で金儲けを働いているとは。

そんな時代だからこそ庶民はしぶとく生きなければと投資などについてもやさしく組長が解説している。表紙の顔写真はおだやかな顔だけど目が笑ってないんだよね、ハハハ。