METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

アナログが遠ざかっていく

ニコンが一眼レフ開発から撤退することを発表し、ペンタックスは一眼レフを開発し続ける最後のメーカーとなった。
カメラの歴史においてそれまでのカメラを駆逐するほどエポックメイキングな出来事は、まずオートフォーカスであり次にデジタルカメラの登場だった。この2つの技術革新の際は約10年ぐらい掛けて徐々に従来機種と入れ替わっていった。しかしミラーレスカメラへの移行は今までに比べて格段に早い。そんな急激な流れの中で唯一ミラーレスカメラ開発を行っていないのがペンタックスである。実は上記2つの技術革新で開発が先行してのはペンタックスであり、その後、置いて行かれたのもペンタックスである。ペンタックスはミラーレスの開発は行わないと宣言している。ペンタックスの社名は一眼レフの象徴であるペンタプリズムから来てるわけでミラーレスの開発なんかしないその心意気やヨシッ!という精神論は別にして、この判断はどうなのだろう。同じような急激な技術革新の状況にある自動車業界では各社電気自動車の開発に乗り出して、あのフェラーリですら電気自動車の話が出てきた。マツダペンタックスと立ち位置が近いメーカーだと思う。電気自動車はまだ問題が多い上に将来的にも微妙で、ガソリン車はまだ改良の余地がありトータルの環境性能では電気自動車を上回っている、ということからマツダはガソリン車の開発を止めていない。これはマツダの開発力に裏打ちされている面がある。
 結局、最新技術が旧来機種を駆逐する時はユーザーフレンドリーであることも重要な要素となってきた。オートフォーカスは難しいピント合わせから撮影者をほぼ解放してくれてタイミングや構図に集中できるようにしてくれた。デジタル化はフィルムの撮影枚数という限界を取っ払ってくれて、何よりもすぐに結果を見ることが出来るという利便性を手に入れた。ではミラーレスカメラは撮影者にとってどんな良さがあるだろうか・・・。そこにペンタックスの答えがある、さすがペンタックスと単純に褒める気にはならないんだなこれが。
ペンタックスはより発展した使い勝手が良い一眼レフを開発出来るのか。細かい点でもいつも開発が遅れ後手に回っていた。つまり開発力が無くてミラーレスに手が回らないので取り残されてしまったというのが実態なのではないか。
個人的にはペンタックス愛用者なのでペンタックスの良さは良く解る。
深みのある色を出してくれるし、持ったときの感触が良いし、シャッターを切ったときの撮ってるという感覚が好きなので続けて使っていきたい。だからこそミラーレスを出して欲しいのだが、もうそんな余力は残されていないのか。