長州力が滑舌が悪く口べたなのは有名で、その人からいろいろな事を聞き出すのは容易な事ではないだろう。
しかもプロレス業界は、ばらしてはいけない暗黙のルールみたいなのも多い。
かなり厚手の文庫だが、それもそのはずで一つの事実を確認するのに複数の証言が必要なぐらい本人がしゃべらない(笑)そして覚えてないので文量が多くなる。
かませ犬発言に至るまでも長く感じるのだが、そこから先はさらに登場人物が増え、団体を行き来して、裏切る。
そして従来のイメージ(俺自身この時期までは結構プロレスを見ていた)とは異なる発言だったりするので、むちゃくちゃわかりにくくなる。
読んでいて長州力という人物がわかってくるというよりもプロレスの闇がますます深くなるような本だ。
闘魂三銃士が活躍する長州社長時代にはまっていた世代には、ここから楽しめるだろうが、それよりひと世代古くこのころ脱落した俺には、ここまでが読める限界。
8月の半ばから読んでいたが、わかりにくくなりすぎて挫折した。