パニック障害歴がある俺は今でも出張が決まると3日ほど前から、あまり調子が良くない。
出張当日の朝がいつもやばい。
特に駅で新幹線を待つ20分ほどが最大の山場で、ここで安定剤を飲むことがよくある。
飲んでしまえばなんと言うことも無く出張先に着くとノリノリなんてこともある。
今回の東京出張がまさにそうだった。
ある機械工場と展示会の視察というなーんのプレッシャーも感じなくて良い仕事なのに、新幹線待ちの間にどうにも調子が悪くなり安定剤を投入した。
品川駅に着くと人の多さでクラクラくる。
周りが動いているいう光景はめまいを引き起こしやすい。
この時は待ち合わせの客人の携帯が壊れるというアクシデントが逆に緊張感を高めてくれて乗り切った。
二人になると安心するのか普通に動ける。
工場視察も展示会も楽しくて、もう一日延ばしたいぐらいだった。
たいていの場合、出張は久しぶりに会う人や初めての訪問だったりして刺激が多い。
さらに夜は自由だ。
煩悩の街へさあお出かけというお楽しみがある。
帰りの新幹線では行きの時の不安感はどこへやらであーまた行きたいな東京なんて考えている。
出発の緊張を超える魔力が出張にはある。