秋葉原に初めて行ったのは30年ぐらい前だろうか。
あの頃はオーディオショップがたくさんあった。
ずらーり並ぶ高級オーディオを眺め、高級スピーカから流れる良い音に耳を傾けたもんだった。
90年代中盤から主役はパソコンショップに変わる。
悪名高きオウム真理教のマハーポーシャもあった。
確実に横を通っているのだが記憶が無い。
2000年代に入るとCD、DVDショップが増えてきて、今でもあるが1階から5階までエロで埋め尽くされたビルに入った時は感動を禁じ得なかった。
とにかくマニアックなショップが増えだした。
さらに2010年代に入るとサブカル系のショップが繁栄してきた。
メイド喫茶はそこに来るお宅共を狙い撃ちした。
秋葉原は渋谷とか新宿とかとは違った形で時代の流行りを反映してきた。
最近その秋葉原に2年ぶりぐらい行ったのだが、なんとなく元気が無い様に思えた。いつの時代もメイン商品の横には次の時代を感じさせる商品があったが今の秋葉原には次を感じさせる物が無い。
人は多い。
一時期の爆買い中国人はやや減って増えたのは金髪系の外人だ。
彼らは楽しそうに日本文化を楽しんでいる。
だが肝心の日本人お宅はどこへいったのだ。
オーディオマニアやマイコンお宅、ヘヴィメタル好きのメタルマニア、そしてアニオタ達。
健康なお宅は文化を育ててきた。
そして秋葉原を支えてきたメイン商品は全てメイドインジャパンだった。
憂鬱な秋葉原は日本の憂鬱に他ならない