METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

映画「ボヘミアンラプソディ」

漫画「マカロニほうれん草」に出ていたトシちゃんフレディでクィーンの存在を知った。新曲として聞いた”バイシクールレース”の印象は強烈だった。

クィーンのアイコン的存在だったフレディマーキュリー。

俺のようなHR/HM古強者は80年代前半、フレディが原因でバンドが解散寸前までバラバラになった事を知っている。

そして彼がゲイであり死因がエイズである事からクィーンの音楽は好きでも彼のことをネガティブに捉えている人は結構多いと思う。

だがそんなイメージをこの映画は完全に覆すはずだ。

フレディが自分がゲイである事を意識したのは実際は14歳辺りでの性体験にあるらしい。

それが年をとる毎に意識せざる得なくなり自分のアイデンティティに迷っている様子が随分描かれる。

現代はゲイに対して寛容だが90年代まではまだまだ厳しく、特にエイズが主にゲイが媒介するとわかった時の欧米での偏見たるや相当なものだっただろう。

バンドメンバーすらかなりの嫌悪感を持ったことが描かれている。

一時はバンドと袂を分かつフレディだったがバンドのメンバー共々全てを乗り越えてライブエイドにつながっていくわけだが、ドキュメンタリー時系列の中でエイズの告白時期についてはちょっと微妙かな。

だが、これが映画的には大正解でライブエイドのシーンはあまりに素晴らしくて号泣必至だ。

エイズを発症してからのフレディがどういう状態だったのか、映画では描かれていない。

実際にはほとんど噂レベルの情報しか無かったことから、映画で描かれたファミリーとしてのクィーンは本当の事だろう。

本当に彼らは秘密を守り通しエイズである事が公表されたのは彼の死の一日前であった。

フレディの俳優は似ているが出っ歯がやり過ぎ。

それよりもブライアンメイとロジャーテイラーのそっくりぶりが凄い。

IMAXで観たがとにかく音響が凄い。

下手なライブハウスよりも大音響。

是非発声許可上映で観たい。

ほぼドキュメンタリーに近い時系列の中で”ウィーウイルロックユー”が出来る時期とエイズ発症時期は事実よりもかなりずれている。

ナンシーとの関係などもかなりアレンジされているようだ。