METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

心の支え

2005年5月11日
この日、俺は作業中に倒れて人生初の救急車に乗った。そして翌日は会社を休み、その翌日広島でジューダス・プリーストを見た。公演前からあまり気分は良くなく平和公園で昼寝した。公演中もフラッシュが眩しくクラクラした。それでも終演後出待ちしてKK以外のメンバーと会うことが出来た。握手したロブの柔らかい感触と3回も俺にサインしたかなと聞いてくれたグレンが忘れられない。プリーストだからここまで耐えてできたのかもしれない。
ここまでは良かった・・・。


 その20日後ぐらいに酷いめまいがして会社に行けなくなった。精神科での診断は”パニック障害”。治療薬を飲んだ初夜の全身がしびれに包まれるようなあの感覚は二度とゴメンだ。翌朝の倦怠感はとんでもないものでベッドから起き上がれないほどで、絶対飲まないほうがマシだったと後悔した。医者は我慢して飲めの一言。落ち着いたのは5日目をすぎてぐらいだろうか。とにかくほとんど記憶がないほど毎日眠りこけた。当時の記録を読むと意外に早く2週間ほどで出社していたが2ヶ月ぐらい朦朧と仕事をした様な記憶がある。それから薬を5年ほど飲み続けた。途中無断で飲むのやめたら強烈なリバウンドが起きて薬のヤバさを自覚。量を半分にして飲む間隔をあけてだんだん減薬して医者から「治りましたね」と言われた時は心底嬉しかった。しかしそれから2年ほど経つと大きな発作は起こらないもののめまいは度々起こる様な状態が今でも続いている。軽めの安定剤で落ち着くのだが最近はやや酷くなりつつある。仕事のストレスなのは間違いない。でも二度とあの最初の薬だけは飲みたくない。それが最後の心の支えだったりする。