アンセムは前回のツアー広島市に来た。この時はかなり行きたかったのだがまだコロナも十分に収まっているとは言えず断念。今回満を持しての参戦・・・と言いたいところだが目の手術後の調子が今ひとつな上に韓国から帰国してすぐで体力的に大丈夫かと不安を抱えながらも思い切ってチケットを買った!
順番に入場すると中断ぐらいの位置だったが、自分に何かあったらすぐに脱出出来るように最後列まで後退。控えめにまったり見るんだよと自分に言い聞かせていたのは3秒前までで1音目から思い切りエアギターでヘドバン。だめだこりゃ(笑)。3曲目までガンガンやっていたがこれでは持たんと思っているところにややスローな曲が来て以あんまり覚えていない曲が続いたのが逆に良かった。バンドの演奏はものすごくタイト。最近のライブハウスは爆音かつ良音で、各楽器ボーカルがきれいに聞き分けられる。森川のヴォーカルは歌詞がはっきり聞き取れるし、ギター・ベースともに耳を集中すればフレーズが聞き分けられる。ドラムは流石に全部クリアとはいかないが振動として体を震わせてくれる。メタルバンドの特徴である全楽器がユニゾンでシンクロした時の圧力たるや体に直接震えが来るほど。しかもアンセムは自ら進化したライブだと言ってるわけで音圧が凄まじい。耳栓してても十二分に聞こえるし体で感じればいいんですよ。あの音は確実に体に刻み込まれましたよ。実家が鉄工所でガキの頃から本当に鉄の音ばっかり聞いていたからだろうか、鋼鉄の音を聞いていると体に充電されているような感覚になるときがある。吸血鬼が血を吸ったときってこんな気持になるんではないかと思えるぐらいボッーとしながら全身に気持ちよさが巡って大きく息をつく。そんな瞬間が3回ぐらいあった。アンセムのアルバムの中では一番好きな「ノースモークウィズアウトファイヤ」の”ボイスオブサンダーストーム”を聴けたのは嬉しかった。そして最後の”ワイルドアンセム”。この曲なんてほんと滅多に聞かないのに9割方歌える自分に驚いた。いいライブだったのはもちろんだが本当に元気になったよ。