奥様はクレージーフルーツ/柚木麻子(文春文庫)
官能小説で検索するとこの作品も割りと上位に出てくる。ご無沙な主人公奥様が様々なシチュエーションでスレスレのところまで行く12篇の短編小説集。いくつかフェチに刺さるシーンはあるものの官能描写はほぼ無い。
官能描写が無いのに官能小説なのかと言われると、俺としてはこの作品は入らない様に思えた。女性が読めば全く別の感想が出てくるのであろうが男子的には物足りなかったな。
私の男/桜庭一樹(文春文庫)
これも官能小説検索で上位に出てくるので読んでみたが、前半でギブアップした。作風が俺と合わないし官能というよりも気持ち悪さが先にたった。
確実に俺のお気に入り作家になりつつある村山由佳さんの官能小説短編集。
短編なのでクライマックスまでが短いのでAVの早回しだな(笑)。といってもそんな下品なエロ描写な作品ではありません。基本女性作家の本なので女性が主人公で女性側の気持ちが書かれているわけだが、どういうわけか男性の俺にも十分刺さるんだよね。官能描写うんぬんじゃなくて心理そのものが。