METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

「いだてん」最終回

「いだてん」は視聴率が大河ドラマ史上最悪だったのでオリンピック開会式でピンと来なかった人も多かった。主役の金栗四三を演じた中村勘九郎が都庁到着の最終聖火ランナーになっていた。ドラマの中では64年大会において四三が聖火ランナーになれず亡くなった嘉納治五郎に泣いてわびるというシーンがあった。あれを見ているとまるで金栗四三聖火ランナーになったようで感激した。
「いだてん」低視聴率の原因は複雑な構成にあったと言われている。現代と過去がシームレスに行き来し落語の「富久」が絡んで益々わかりにくくなっていた。その「富久」を咄す噺家古今亭志ん生は、オリンピックに翻弄される一般人を結ぶ物語の横糸になっていたのだが、志ん朝の若い頃を演じていたのが森山未來だった。その森山が開会式ではなんとミュンヘンオリンピックテロでの犠牲者を追悼するパフォーマンスを見せたのだ。これもドラマと深い関連を感じさせた。
また世界で話題となったピクトグラムは「いだてん」でも取り上げられていた。

 が、もしも予定通り昨年であれば、もっと出演者が事前に聖火ランナーに起用されたり番組に出たりしていただろう。
それが1年延期され開会式前に総集編が再放送されていたとはいえ忘れかけていただけに余計にインパクトがあった。
「いだてん」の最終回がオリンピック開会式だったとは!!
ただ純粋にオリンピックをやろうとする関係者とアスリートに絡んでくる政治や経済、それが時代と密接に関係しているという事が凝縮された最終回だった。