NHK大河ドラマ「いだてん」は宮藤官九郎脚本なので随所に「あまちゃん」ノリが感じられるが、視聴率が悪く大河ドラマ史上最速で一桁まで落下してしまった。
主人公「金栗四三」の伝記本まで読んだ熊本出身の俺にとっては全然問題無いのだが時系列が頻繁に飛ぶのと熊本弁の字幕がないためわかりにくいのかな。
このドラマ最初から低視聴率になる要因はそろっている。
まず近代史物なので戦国、幕末ファンは見ない。
主人公は熊本県人の俺でさえ知らなかったほどマイナーで全国的な知名度は限りなくゼロ。
出ている役者はジャニ系は誰も出ておらず視聴率とは無縁な俳優がそろっている。
だがそれが何だというのだ。
そもそもドラマが面白いかは個人的な主観による物で、他人が見たという数字の集合体に過ぎない視聴率なんぞ全く関係が無い。
では「いだてん」の面白さはなんなのか。
まずこの作品には明確な目的がある。
2回目の東京オリンピックを盛り上げる事と地震があった熊本を盛り上げるということだ。東日本大震災後の「八重の桜」に似ているかもしれない。
この作品の面白さは東京オリンピックの時に感じられた勢いであり、心意気であり、時代の変化が随所に感じられる事である。
そしてアヴァンギャルドで破壊的な雰囲気が大いにある。
こんな大河、大河じゃ無い!
それはこの作品にとっては褒め言葉だよ。