去年の夏前、ウクライナが反転攻勢に出た頃、秋にはロシアが敗北するだろうと思われていた。人的資源も尽き、弾薬もなくなり50年代の旧式兵器を引っ張り出して戦い、ワグネルの反乱もあり、経済封鎖によって立て直す力もなく、多くの人がロシア敗北と崩壊を予想した。ところが予想に反してロシアは今また攻勢に出ている。
枯渇しかけていた弾薬や兵器は世界各国にばら撒いていたロシア・旧ソ連兵器をかき集めてなんとかしたようだ。ただかき集めようにも金がなければどうにもならない。その資金になったのはロシアの豊富な天然資源。ロシア製の原油を一番買っているのはインド、次に中国。この二国は封鎖によって困っているロシアの足元を見て安く買って自国の経済成長につなげている。日本だって天然ガスはサハリン2から輸入している。水産資源もかなり輸入している。農産物も豊富に持っているので国民は食うに困っていないようで、それどころかいろいろな物の国産化が進んで経済成長したってんだからわからない。
第二次大戦の枢軸国側の様にはならなかったわけだ。
20世紀ならば経済大国は西側諸国だけだったから経済封鎖はもっと効果があっただろう。
ところが今は西側諸国抜きでも十分ロシアはやっていけるぐらいになっていた。
あー何故に資源がある国は野蛮なのか。それとも資源が人を野蛮にするのか。
ウクライナに和平を望む声も出てきている。
しかし二国を支援する国々のメンツを見てみるとすでにロシア対ウクライナではなく自由主義諸国対独裁国家の戦いになっている。今はまさに第二次大戦のポーランド侵攻前、チェコ併合時点に酷似している。
一つ忘れてはいけないのは第二次大戦の時チャーチルが行ったとされる陰謀だ。
日本が参戦することによってアメリカが参戦しイギリスが助かるというものだ。
イギリスをウクライナに日本を中国に置き換えると・・・。
中国の台湾侵攻は経済破綻するから無いと言われていたが、ロシアが破綻しないのだから、自分たちも破綻しないとなればやらない理由は無い。やはりトランプ復帰前の、この2024年が一番危ない。