METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

ロックザネーション HFM 11月14日放送


1 ホワイトスネイク/ラブソングス”トゥーメニーティアーズ”
2 ラブバイツ”アウエイクニング~ハマーオブラス”
3 ピータークリス/ピータークリス”ティアーズ”
4 デッドデイジーズ/ホーリーグラウンド”ラストルアンドフロウ”
5 ストラッツ/ストレンジデイズ”アムアイトーキングトゥーキャンペーン”
6 アーマードセイント/パンチングザスカイ”エンドオブザアテンションスパン”
7 カーカス/デスピカブル”ザリビングデットアットマンチェス”
8 ブラックストーンチェリー/ヒューマンコンディション”インマイハートハッドウイングス”

1)久方ぶりに聴いたら、これ良い曲だねー。しみるわー。
6)このバンドと言えばファーストのジャケットが目に浮かびますが、ジョンブッシュのヴォーカルはええねー。アンスラックスに入ったときには合わんやろー思いましたが、意外にフィットして良い感じでした。初期を思わせる切れ味抜群な曲。

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ロックザネーション HFM 11月7日放送

1 プリティメイズ/メイドインジャパン”イエロウレイン”
2 ブラックストーンチェリー/ヒューマンコンディション”インラブウイズザペイン”
3 ストラッツ/ストラッツ”バーンイットダウン”
4 スキッドロウスキッドロウ”ウエステッドタイム”
5 ボンジョビ/2020”ドゥーワットユーキャン”
6 ローズオブブラック/アルケミーオブソウルズ”イントゥーザブラック”
7 パンテラ/リベンティングスティール”イエスタデイドントミーンシット”(2020ミックス)
8 エニーワンズドーター/エニーワンズドーター”スウェディッシュナイト”

1)ロニーアトキンス頑張れ!
2)日本盤出ないらしいですよ。日本で受けそうな曲なのになー。
3)大統領選挙で売電支持を明らかにするミュージシャンは多い。基本的にボンジョビもそうだと思うが、それをあまり表に出さないところは日本で言うところの裏表ってところか。売電&米国民主党がマスメディアとひとまとめになって行っていることは決して米国や世界のミュージシャンにとって良いことにならない。
7)パンテラはアルバムまるごと好きな作品は無いんだけど、このアルバムは例外的にかなり好きだったのでよく聴いた。パンテラは超極端なドンシャリな音なんだが、この2020ミックスは普通のメタルバンドに近いミックスに聞こえる(CD聴いてみないとわかんないけど)。邦題「撃鉄」だったな。そしてこのアルバムの時点では考えてもみなかったがパンテラのラストアルバムなのだ・・・。

曲はこのアルバムからテリーデイトミックス

”ウィールグラインドダットアックスフォーアロングタイム”

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囚われの山/伊東潤(11月7日読了)

 レイナードスキナードの”フリーバード”やメタリカ”ワン”は後半いきなりグォーーーと盛り上がって終わる。この作品はそんな曲と同じで前半はジワジワと読ませて最後半部分が一気に盛り上がる。後半部一晩一気読みしてしまった。

物語は主人公である歴史雑誌の冴えない編集者、菅原誠一が新しい企画として八甲田山雪中行軍遭難事件を取り上げるところから始まる。この菅原の境遇が俺自身の現在とかぶるところがあったので、わりと深刻な気持ちで読み始めた。前半は遭難事件を再検証する過程が描かれる。新事実など無いように思われたが、参加した兵士に衣服や装備を軽装にする命令を発見する。なぜ雪中行軍なのにこんな軽装をするような命令が出されるのか?まさか日本軍はこの雪中行軍で人間が極寒の中でどの様な状態になり、凍傷などの症状が出るのかを検証する、つまり人体実験をやったのではないか・・・という疑問が湧いてくる。当時の日本はロシアとの関係が非常に緊迫しており日露戦争はこの遭難事件の翌年である。あり得ない話では無い。しかし118年前の出来事だ。資料はかなり残ってはいるものの、あくまで推測の域を出ない。が、菅原は職業的嗅覚から犠牲者の人数が一人足りないことに何かを嗅ぎつける。この作品における菅原の検証過程は作者の資料検証過程でもあろうから作品の製作課程を垣間見るようでもある。作者はこの一人足りない事にイマジネーションを膨らませたわけだ。
 突然、第三章から雪中行軍の描写が始まる。猛吹雪の中に叩き込まれた兵士達の如く心の中がホワイトアウトして一人足りない兵士である稲田庸三が出てくる。ここから一気に盛り上がっていく。

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             ☆ここからネタバレありです☆
 稲田は山口少佐の従卒であった。従卒は将校の身の回りの世話をするのが役目で何があっても将校のそばにいるのが義務だった。山口少佐はこの雪中行軍が人体実験である事を命令されていた。その事を山口少佐は死ぬ間際(結局救出されるのだが救出後死亡)に稲田へ、生きてこの事を後世に伝えろと、託す。兵士としての義務感に支えられた稲田は必死に脱出を図る。そしてとうとう村にたどり着く。彼は残してきた仲間達の救出を地元民に必死に訴える。しかし地元民は救出に行けば自分達の身が危ないことがわかっていた。故に稲田を殺したのだ。その事実は軍にさえ、ばれないように118年も隠蔽されてきたのだ。それを気づいた主人公に迫る・・・

あっーーーーースリリングすぎる!!!


 囚われの山というタイトルは、連隊が八甲田山に、はまり込んだ=囚われた状態を指しているが、何かに囚われ続ける人生の隠喩でもある。ラストのサプライズから、主人公の将来が不幸、幸福のどちらを予感するかは読む人が囚われている境遇によって違うかもしれない。

家康(一、二、三、四巻)/安部龍太郎(10月31日読了)

 徳川家康といえばやはり山岡荘八の「徳川家康」全二六巻が有名かつ決定版として知られている。俺の親父の本棚にも新品のままの全二六巻が並んでいた。そんな名作も書き始められたのは1950年代。表現も古ければ昨今発見された歴史的な資料も反映されていない。しかも家康と言えば超大物な上に戦国時代のおいしい所、全てに絡んでいると言っても良い存在。その生涯をまともに描こうとすれば大作にならざるを得ず、名だたる作家は誰も手を出していない。その歴史小説の巨大な壁とも言える存在に安部龍太郎が果敢に挑戦した作品。

 一から四巻は桶狭間の戦いから本能寺の変直前までが描かれる。何と言っても流通とイエズス会という視点はこれまでになく新鮮に驚かされる。こういう自分の知識がアップデートされる瞬間はたまらなく知的快感だ。そういうおもしろさの一方で家康の人間味あふれる描き方もおもしろい。これほどもて男の家康がかつてあっただろうか(笑)。この四巻は戦国時代の一番面白いところなので登場人物は有名どころだけでも信長や織田家臣団、徳川家臣団だけでもすぐに十指にあまる。この中で誰にスポットライトを当てて家康と絡ませていくかが、作者の妙味なわけだが、安部龍太郎氏がスポットライトを当てたのはまず信長。饒舌に未来を語る信長にはベンチャー企業の社長が夢を語っているかのようだ。この会社は超ブラック確定なんですが(笑)。そしてもう二人が母 於大の方と叔父 水野信元。この3人が家康の人生の転機で決定的な影響を与えていく。決して順調ではないこの頃の家康が苦悩の中から生き方を見つけていく物語は実に面白い。
 現在連載中の山陽新聞では秀吉の天下になって北条攻めの手前なのだが、歴史的真相から作者の妄想(笑)が入り始めた様に感じられちょっと先行き不安になってきている。

一億円のさようなら/白石一文(10月17日読了)

 作者がエンターテイメントに徹したと言っているだけあって確かに面白かった。主人公達が50過ぎのいい歳こいた大人なので話自体は結構ドロドロしているがハッピーエンドなので読後感はあー面白かったというさわやか感がある。
 物語の始まりは主人公がインフルエンザにかかって会社を休むというありふれた日常がちょっとだけイレギュラーするという、これから驚きの秘密が出てくるように感じられないところが作者の罠。そこから突然48億円なのでこちらも面食らう。まあ普通に考えても、そんだけの大金があると解ればなんだかんだと問題が起こって当然だが、ここで問題を爆発させず、過去の出来事や家族の問題など言わば伏線的出来事を重ねてじらすところが何とも上手い。さらに1億円を手にしながら「普通に暮らしても20年も経たずに無くなるな」と妙に主人公が冷静になるところも逆にリアルだ。この作品、かなりページ数は多いのだが登場人物のキャラが立ちすぎていて逆に描写不足に感じるほど。確かにこれは今時の半沢みたいなドラマ化には向いているよなー。

ロックザネーション HFM 10月31日放送

1 ストラッツ/ストラッツ”キャントスリープ”
2 マーティフリードマン/東京ジュークボックス”宿命”
3 アクセプト/トゥーミーントゥーダイ”アンダーテイカー”
4 アイアンメイデン/ナイツオブザデッド”エイシズハイ”
5 エピカ/オメガ”アビスオブタイム”
6 デッドデイジーズ/ホーリーグラウンド”バストルアンドフロウ”
7 トラピーズ”ブラッククラウド
8 アーマードセイント/パンチングザスカイ”スタンディングオンザショルダーズオブジャイアンツ”

2)髭ダンの曲らしいですな、知らんけど。
3)いつのまにかって伊藤さん、そりゃ酷いなー(笑)。
  実にジャーマンらしい暗さにあふれていて男気コーラスも入ってるので初期アクセプトを知っている人は拳握ってるんじゃないか。WWEとは関係ないようですな。

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4)こんな苦しそうに歌うブルースのライブアルバムは初めてだろ。
6)御年いくつなんですかグレンヒューズは。まさかやってないよね(゚Д゚)
7)グレンヒューズ、デイブホーランド、メルギャレーという後に何々に加入で有名な方々が在籍していたバンド。音、良くねーなー、しょうがないけど。グレンは今の方が歌凄いじゃん。なんなんだよこの人(笑)。

ロックザネーション HFM 10月24日放送

1 ストラッツ/ストレンジデイズ”クール”
2 ヴァンヘイレン/”ウェンイッツラブ”
3 ヴァンヘイレン/ヴァンヘイレン”叶わぬ賭け”
4 AC/DC”ショットインザダーク”
5 ボンジョビ”ブラッドインザウォーター”
6 グレーターヴァンフリーター”マイウエイスーン”
7 ホワイトスネイク”ドントフェイドアウエイ”

2,3)確かになー、普通に聴けるハードロック、一般ウケする一歩手前メタルはこのバンドからだな。そんな良い曲を書けてギターソロは変態という凄さよ。
4)コロナだろうが何だろうが何も変わらない。それこそAC/DC。
7)こういう路線のホワイトスネイクは日本では大歓迎でしたね。当時は秋田公演もあるぐらい人気あったんだな。

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アルバムの元になった97年7月5日プロモーションライブ 曲はセイリングシップス