もしも日本が12月8日に開戦していなければどうなっただろうか。
現代では英米の策略に乗って開戦してしまった日本と言うのが定説になりつつあるが、そう簡単では無いのではないか。アメリカが日本を追い詰めていたのは事実だが、実は対ソ戦を始めないように圧力をかけていただけという説がある。後ろで糸を引いていたのはイギリスで、イギリスは元々ソ連と対立関係だったが対独戦のためにソ連を味方にしたかった。そこでアメリカを使って対日圧力をかけて対ソ参戦と日本の南進を阻んでいたという説だ。つまりイギリスは日本がおとなしくしてくれば良かったのである。日本が後1か月ほど独ソ戦の状況を見ていたらどうなったであろうか。
結果論から言えば、12月8日開戦は「やらかしたな日本」。
第二次大戦は1942年末ぐらいまではヒトラーがやらかすことに連合国側がとにかく何とか手を打ち続けていたというのが実相だと思う。そのめまぐるしい動きに振り回され、ついて行けなかったのが日本。またそのヒトラーにしろナチスにしろ恐ろしく計画的な様に描かれるが、とんでもなくいい加減な思いつきで事を進めていたことは明らかなのだ。独ソ戦は民族殲滅戦争という岩波書店の新書が売れているが、どうなんだか。ヒトラーは対英戦を早期終結させるために対ソ戦に踏み切ったのであって、それが失敗して長期戦になったので生存圏というプロパガンダが必要になったのが事実だと思う。
歴史に学べというが、いつも行き当たりばったりで世界中がやらかしているのが人類の歴史だよな。