METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

底抜けの海はブルー

 ついこの間、ノストラダムスが~なんて言っていたら、いつのまにやら20年。

俺がロックを本格的に聴き始めたのは1980年頃だが、ここから遡ってビートルズデビューの63年までは17年。当時は凄く昔に感じたが今に換算すれば2003年である。俺にとっては未だに新しい感じがする90年代のメタルでさえ30年前なんだな。そりゃクラッシックロックという言い方が定着するはずですよ。

 我々の世代はよく掘り下げて聴くと言われていた。いわゆるガイド本を頼りに深く掘り下げていった。ガイド本は90年代前半までならば世代とジャンルをかなりキッパリと分けることが出来て約30年分で収まった。ポイントとなるアーティストもわかりやすかった。でも今、こうした歴史を総括したようなガイド本はいろいろな点で製作不可能に近い。ガイド本がない代わりに今、我々はネットの”海”を漂っている。
 ガイド本はある程度方向性を示してくれていた。このアーティストならばその元はこれで、このジャンルはここから派生したなど、言わば洞窟探検だった。昔は金が無くてアルバム一枚買うにも必死だったからまず情報の吟味をした。必殺の精査を経たアルバムをショップに行って買うまでに約3か月とか1年とか探し回って3年目なんて時間がかかった。(そして聴いてガックリのなんて多かったことか)
 今は結論に至るまでのスピード感が昔と全然違う。大抵のアーティストの曲をすぐに聴く事ができる。しかもただ同然で。←ここポイント。

昔よりも遙かに広い範囲でしかも深い海を高速船で突っ走っているのが現代なのだろうか。でもミュージシャンにとって金にならないと、この海はいつか底が抜けるね。