昭和の田舎熊本の野球少年がプロ野球スナックで南海の選手が出た時の悲しさと言ったら・・・。当時タイガースファンだった俺は南海にトレードされた江夏が気になっていたが情報が全く無い。野村監督が江夏にリリーフをやらせたなんて話も完全に後聞きだ。俺がはっきり野村さんを意識したのは失礼ながらタブチ君だ。まあこんなロートルを寄せ集めたライオンズは大変だよなと思ったが実は根本さんの慧眼だった。現役引退後ノムさんは評論家となりぼやき解説は毎回楽しませてもらったがヤクルト監督になってタイガースファンにとっては疫病神となった。特に９２年の優勝争い。全タイガースファンが泣き叫んだ９月１１日幻の八木サヨナラホームラン。中村さん天国で抗議して下さい。
この因縁の野村監督がまさかタイガースの監督になるなんてホントにホントに思わなかった。誰もが優勝を信じたのに３年連続最下位で最悪の形で去って行った野村監督。多くの人が２００３年の星野監督での優勝は野村監督が基礎を作ったと指摘しているが、俺はそうは思わない。星野監督は２年目に野村監督時代から残存していた選手を大量入れ替えしているからだ。野村監督が阪神での苦い経験を生かしたのは楽天監督になってからだろう。これも偶然か後に星野さんが優勝させるのだが楽天こそ野村さんが基礎を築いた球団だと言える。
野球を小説のように読み解くことができるスポーツだと教えてくれたのは野村さんだった。ありがとうございます。長嶋さんの葬式でなんて言われるか楽しみしていたのに長島より先に逝っちゃいけんでしょ。ご冥福をお祈りします。
