METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

黄斑前膜除去手術 その1

左目オペ中止の後、完全にびびってしまった俺は、恥も外聞も無く相談した。
全身麻酔でやれませんかね」
ドクター「それじゃ笑気麻酔でやりましょう」
意識はあるが眠ったような状態になる麻酔があるらしく、昨年からこの病院は導入したらしい。現代医学万歳。


当日、手術2時間前ぐらいから前回と同様、充血と目やにが出てきた。だが前回よりはるかに少なく診察の結果、手術実施となった。
ここまで来たら腹をくくった。なんてったって笑気麻酔がある。
手術台に固定されるとすぐに笑気麻酔用の吸入器が鼻から突っ込まれた。

「もうガスが流れてきてますからねー」とドクターが言うが一向にボーッとしない。

その内、手術が始まったが、ほとんど変わらない。

「せんせーなーんか俺、ぜんぜん意識あるんだけど、これでええの?」
「ハイ、意識無くなるわけではないんで」
ここでびびってドキドキしなかったからやっぱり効果はあった。
眼内レンズを入れるときも全く気にならなかった。そしていよいよ
黄斑前膜のオペが始まる。もう一つ別の麻酔が打たれるがこれは打つときにグーンと重くなるような感覚があったが痛くはない。その後3本、針が入ったときもほとんど痛くもなく恐怖心も無かった。器具が動いているのは見えた。先生からも器具は目で追わないでねとの注意があった。膜が剥がれていくのもわかった。目は完全開たままのはずなのに目をつぶったようになっていることに気づいた。これが笑気麻酔の効果なのだろう。約1時間にわたった手術の間、痛いと感じたのは2回ほどだった。それもほんの瞬間。見ていた嫁から後から聞いたら結構ブルータルだったらしい。そんなことはほとんど感じないほど楽だった。とはいえ終わったらどっと疲れたのだろう。
始まるときは握るのを躊躇した若いナースの手を思いっきり握らせてもらって歩いた。