この度映画化されるということで読んでみた。
1942年頃大西洋における連合軍駆逐艦とU-ボートとの壮絶な戦いを描く海洋ミリタリー小説の古典的作品。映画の主演がトムハンクスなので艦長が「よろしい」と言う度にどうしてもあの顔と声が浮かぶがとてもよく似合っていると思う。非常に緊張感あふれるシーンが続くのではあるが何せ対潜水艦戦は地味。それと日本軍物であれば必ず出てくる人間模様がこの小説にはかなり希薄。ほとんど館長の気持ちの描写と独白である。これが独特の雰囲気を持っているのでこれが良いと感じれば非常に面白いのだろうが
人間ドラマを期待しているとちょっと物足りないというか、結構後半飽きてくる。肝心のキーリングが活躍しないんだもん(笑)。それと船舶用語がかなり出てくるが、船舶業界にいる俺にもわかりにくいので正確な訳とは言え一般人にわかりにくいので読みづらいかも。