METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

日本一当たらないプロ野球順位予想2024年

 昨年は開幕前にWBCで感動して声出し応援も解禁となり、タイガースのあれと最後は関西対決で大いにも盛り上がった日本プロ野球。今年はなんとなく小粒な感じがしているのだが、さてどうなりますか。

セ・リーグ

1位 ヤクルトスワローズ

2位 広島東洋カープ

3位 阪神タイガース

4位 読売ジャイアンツ

5位 横浜ベイスターズ

6位 中日ドラゴンズ

昨年、大谷さんを目の前で見て不振に陥った村上様が復活し、スワローズがタイガース連覇を阻む。タイガースは過去連覇したことが無いのだが、昨年終盤の強さを見ると今年は違うぞと思っていても裏切らない!確信(笑)。昨年大健闘したカープだが何か足りない選手達が一生懸命頑張って強いチームを倒す、そこにカープファンは生きがいを感じるわけで、今年も十分に生きがいを味わえると思いますよ。厳しい阿部監督が就任したジャイアンツだが厳しい事では原監督も十分厳しかった。ただその厳しさの基準がよくわかんなかった(笑)。阿部監督はその基準が昭和にジャストミートしているので非常にわかりやすいが選手はたまったもんじゃなかろう。早く築地に自前の新球場作ってください。ベイスターズは去年が優勝する最高のチャンスだった。投打の戦力が充実してましたからね。バウアーもいないし、今永が大リーグ行ったのが痛すぎる。今年は8点とっても10点取られる往年の楽しい野球が復活しますよ。中日はいろいろ言われてるけど立浪監督は正しいと思いますよ。だって弱いんだもん、鍛えるしか無いじゃん。問題は寄せ集めた選手達。フォア・ザ・チームはぁ?という、一癖も二癖もあるような連中が集まっており、これをまとめるのは女心よりも大変だよ立浪くん。

 

 前半はスタートダッシュに成功したジャイアンツ、ドラゴンズ、カープが上位に来る意外な展開に大いに盛り上がり岡田監督の「そんなんきかんでええやろ おーん」が連発される。交流戦に入る頃からスワローズとタイガースが上がりだす。特に三冠王を目指す村上様はトップギアに入りっぱなしでチームも上位に。オールスター明けが一番盛り上がり追い上げてきたタイガースと必死で頑張るカープとの三つ巴となるが、投手力に勝るタイガースが首位に立つ。ここで執念を見せるが阿部巨人。かつてはタイガースなんぞ相手にもしていなかった優良巨人軍だったが、もはや立場は逆転。錚々たるOBからの圧力もあって阪神だけに全力でぶつける地獄ローテーを組む。これに激しく猛虎魂を燃やす岡田采配はペナントなんぞ無視。こちらも「てなもんやローテー」で対抗し結果優勝をスワローズにさらわれる展開。気づけば2位の新井さんの笑顔が素敵だ。

クライマックスシリーズはタイガーズがカープを押しのけ新井さん涙目になるが、結局はスワローズが順当に勝ち残る。

では岡田監督、最後に一言お願いします。

「来年はリベンジのあれやからアレンジや、来年も監督やるわ、おーん」

 

パ・リーグ

1位 オリックスバファローズ

2位 西武ライオンズ

3位 千葉ロッテマリーンズ

4位 福岡ソフトバンクホークス

5位 日本ハムファイターズ

6位 楽天ゴールデンイーグルス

正直いうと今年のパ・リーグは近年稀に見るほど面白くないだろう。混戦にはなるだろうが

どこも決め手がなさすぎて各球団マイナス点ばかりが目立つ。

オリックスは昨年吉田が抜けても優勝したのは凄いと思ったが、山本由伸と山崎福也が抜けたのはさすがに痛い。4連覇は巨人を除けば阪急と西武だけ。そこにチャレンジする事に若い選手がモチベをもっていけるか。すでに大リーグに目が向き始めてる若い主力選手をうまーくナカジマジックでコントロールできるか。ライオンズは気づけば猛獣打線が誰もいなくなっていたのが、その代わりに腕白投手陣が出来上がっていた。これを松井監督がうまく使いこなせるのか。現役時代茶髪の松井監督だからこそとロン毛が許されるのだがそれとチームマネジメントは別問題だろーからなー。逆にあれだけ無い戦力で善戦しているマーリンズ吉井監督の手腕は凄い。しかし今年はいきなり佐々木のあからさまな大リーグ志向でチームから浮いた。これは佐々木にとってもチームにとっても非常に難しい問題だと思う。

なんかさー俺も年取って選手より監督の苦労とかが気になるようになってきてさ、問題のある若手なんかがいるともうなんか監督たいへんすっよね~と声をかけたくなる。

昨年ホークスは随所で勝負弱さが見えた。原因は球団経営。外様をあんな高額で雇えば生え抜きはやる気なくしますよ。戦力的には去年を上回っているとは言えない。そこに小久保監督が阿部監督に勝るとも劣らない昭和ジャストミートな野球をやるわけでヤバいとしか思えない。柳田も再来年で引退するなんて言い出したし、8年ぐらい前の育成からポンポン選手が出てきていた球団は見る影もなくなってしまった。おれは元祖宇宙人新庄クンをタイガーズ時代は思いっきり周りの迷惑考えず「シンジョーー!!」と叫んでいたぐらいファンだったのですが、やっぱ監督やっちゃいかんですな。まったく球団経営陣は球場問題も含めて何考えてんだよ。というわけで稲葉がいつの間にか監督になってちゃっかり最下位は脱出。楽天は石井監督が全然駄目だったな、今江監督かわいそう。マー君は普通の子になって松井もいなくなり、三木谷楽天も金欠気味でチームが瓦解しかけているではないか!

 開幕当初からどこも抜け出せないダラダラとした展開が続く。オールスター前には新庄監督が退場、稲葉監督になったが話題にはなるがチームは浮上せず。結果なんだかんだで投手力が良い球団が上に来て静かに終了。問題はクライマックスシリーズ。ここで来ましたよ皆さん千葉ロッテマリーンズが。このくそつまんなさそうな24年シーズンパ・リーグを最後の最後で爆発させてくれます。埼玉対千葉の関東統一暴走連合決戦を制し、俄然やる気を出した佐々木朗希の活躍で3位からの優勝でございます。

 

こうして日本シリーズは東京対千葉というディズニーランドシリーズになるわけです。野村イズムの体現者である高津監督は「佐々木を狙っているバスケ女子がいる」と心理作戦に出ます。吉井監督も対抗して「村上を狙っている相撲女子がいる」と言ったのが逆効果。村上大爆発で4勝0敗にてスワローズ日本一。ディズニーランドのエレクトリカルパレードに乱入して喜ぶつば九郎が見れます。

あーはやくはじまんねーかな。

 

ロックザネーション HFM 2024年3月16日放送

 

伊藤さんが繰り返し言ってる「最高傑作」という言葉に異論はあるだろう。

俺も両手を上げて賛成ではないが、ではお前が言う最高傑作は何かと言われて

それと比べた時、このアルバムは「最高傑作」という言葉でしか表現できないんだよ。

アンセムは昨年のアルバム「クリムゾン&ジェットブラック」のドキュメンタリー・ビデオを発売。

曲はグラハム・ボネットが飛び入りしたときの音源(これ結構貴重だぞ)

ギターは柴田が弾いている。

プレイング・マンティスは最後の来日公演と銘打った来日が決まっている。



1 JUDAS PRIEST / AS GOD IS MY WITNESS

2 BRUCE DICKINSON / MISTRESS OF MERCY

3 ECLIPSE / NEVER LOOK BACK

4 ANTHEM / SINCE YOU BEEN GONE (LIVE)

5 PRAYING MANTIS / BEST YEARS

6 FIREWIND / SALVATION DAY

7 DRAGONFORCE / THE KILLER QUEEN

8 BLIND CHANNEL / XOXO

9 MAGNUM / ROCKIN' CHAIR

 

ロックザネーション HFM 2024年3月9日放送

発売&サブスク解禁後のネットは絶賛の嵐だったジューダス・プリーストのニューアルバム。

幾多の傑作アルバムに勝るとも劣らない素晴らしい作品です。

これについては別に詳しく書くよ。

それに比べるとブルースのソロは確かに素晴らしそうなのだが古さも感じてしまう。

日本の音楽状況でインパクトを残せるかと言えば?と俺も思う。

見送りの判断も営業的には仕方なしかな。

でも俺は外盤でも買うけどな。

マイケルシェンカーの6枚組CDセットやDPマシンヘッドリミックスなんか日本の技術でCD作って輸出すりゃいいんだよ。

スモーク・オン・ザ・ウォーターには思わず聞き耳立てたぜ、これは凄い。

すぐタワー見たけど高杉でした。

 

1 BRUCE DICKINSON / FINGERS IN THE WOUND

2 JUDAS PRIEST / INVINCIBLE SHIELD

3 JUDAS PRIEST / GATES OF HELL

4 THE MICHAEL SCHENKER GROUP / ROCK MY NIGHTS AWAY (ORIGINAL)

5 DEEP PURPLE / SMOKE ON THE WATER (REMIX)

6 SONATA ARCTICA / FIRST IN LINE

7 DREAM THEATER / THE BEST OF TIMES

ロックザネーション HFM 2024年3月2日放送

日本盤が出ないブルースディッキンソンは欧米で50箇所ちかくソロツアーやるんだな。

日経新聞の記事にもなったぐらい弱い日本の洋楽。

トライブオブジプシーズ&ロイzとは久しぶりに名前聞いたぞ。

ギターソロ付近にらしさが出てる。

ガンマレイはラルフシーパーズ!がヴォーカルでの来日公演は30年ぶり。

最高傑作の上に最高傑作を出すとマサが断言したプリーストの新譜は来週発売。

クィーンはロジャーのバスドラよく聴いてね。

ラストディナーパーティはワールドロックナウでもオンエアしてたね。

ケリー・キングスレイヤー復活がアナウンスされた今、どうなるのだろう?

にしてもギターの刻みが聞こえただけで首が動くこの不思議なチカラ、流石だよケリー。

3月3日 明かりをつけましょボンジョビに~。

 

1 BRUCE DICKINSON / RESURRECTION MEN

2 THE STRUTS / HOW CAN I LOVE YOU (WITHOUT BR

3 GAMMA RAY / LAND OF THE FREE

4 JUDAS PRIEST / TRIAL BY FIRE

5 QUEEN / DON'T STOP ME NOW (LIVE)

6 THE LAST DINNER PARTY / GJUHASINNER

7 KREATOR / HATE UBER ALLES

8 KERRY KING / IDLE HANDS

9 BON JOVI / YOU GIVE LOVE A BAD NAME

チャーチルの罠

 去年の夏前、ウクライナが反転攻勢に出た頃、秋にはロシアが敗北するだろうと思われていた。人的資源も尽き、弾薬もなくなり50年代の旧式兵器を引っ張り出して戦い、ワグネルの反乱もあり、経済封鎖によって立て直す力もなく、多くの人がロシア敗北と崩壊を予想した。ところが予想に反してロシアは今また攻勢に出ている。

枯渇しかけていた弾薬や兵器は世界各国にばら撒いていたロシア・旧ソ連兵器をかき集めてなんとかしたようだ。ただかき集めようにも金がなければどうにもならない。その資金になったのはロシアの豊富な天然資源。ロシア製の原油を一番買っているのはインド、次に中国。この二国は封鎖によって困っているロシアの足元を見て安く買って自国の経済成長につなげている。日本だって天然ガスはサハリン2から輸入している。水産資源もかなり輸入している。農産物も豊富に持っているので国民は食うに困っていないようで、それどころかいろいろな物の国産化が進んで経済成長したってんだからわからない。

第二次大戦の枢軸国側の様にはならなかったわけだ。

20世紀ならば経済大国は西側諸国だけだったから経済封鎖はもっと効果があっただろう。

ところが今は西側諸国抜きでも十分ロシアはやっていけるぐらいになっていた。

あー何故に資源がある国は野蛮なのか。それとも資源が人を野蛮にするのか。

 

ウクライナに和平を望む声も出てきている。

しかし二国を支援する国々のメンツを見てみるとすでにロシア対ウクライナではなく自由主義諸国対独裁国家の戦いになっている。今はまさに第二次大戦のポーランド侵攻前、チェコ併合時点に酷似している。

一つ忘れてはいけないのは第二次大戦の時チャーチルが行ったとされる陰謀だ。

日本が参戦することによってアメリカが参戦しイギリスが助かるというものだ。

イギリスをウクライナに日本を中国に置き換えると・・・。

中国の台湾侵攻は経済破綻するから無いと言われていたが、ロシアが破綻しないのだから、自分たちも破綻しないとなればやらない理由は無い。やはりトランプ復帰前の、この2024年が一番危ない。

洋上の楼閣

造船業界って世間一般には知られてない業界なので大きなニュースにはならなかったが業界の老舗造船所、住友重機械工業マリンエンジニアリングが新しい船を作ることから撤退した。車や家電で言えばダイハツか日立あたりが撤退した感じかな。ここは日本で一番最初の造船所である浦賀造船所基礎とする由緒正しき造船所であった。最近は作る船を原油を運ぶタンカーに特化して利益を出していた。今回は住友重機械本体が他の事業で損失を出したことや他の様々な要因が絡んでの判断だったようだ。

 日本は海に囲まれた島国で船がなければ国が成り立たない。海外からの輸出入の95%ぐらい船で運ばれている。その船を作っているのが造船所なわけだが、他の業界と同じく中韓に押されている。技術的にも他の業界と同じ様な状況だ。造船業が経済的に占める割合は大きくないかもしれないが島国日本は船舶への依存度が高いだけに造船始業の衰退は長期的に深刻だと思う。日本で船を造らなくなったら駄目だ。

住友さんは洋上風力の浮体を作ると言っているが、将来的な不安を打ち消すために行ってるだけで本気ではないと俺は思う。でなけれ以前の船がない時期に洋上風力に造船業全体が取り組んでますよ。

ここで洋上風力に関する私見を書くと、理想は素晴らしいが実際は酷いの典型だ。

まず日本で作れる部分が少ない。浮体から上、よく写真とかでも見ることが出来る風車の部分ね、あれとあれの中身は全部欧米か中国製。ようやく日本はその下、浮体とか基礎の部分の研究を始めたばかり。つまり土建屋が多少儲かるだけ。さらに浮かべたあとのメンテナンスはもっと大変。多くの人には想像もつかないだろうがあの風車高さが東京タワーより高い大きさで、それが何百基も計画されている。そんなもんが海のど真ん中に置かれてどうなると思いますか。雨風にさらされて浮体と基礎は海の中。3年まともに動くかどうか実に怪しい。しかも外国製だからどこまで責任取るかもわからん。

ちょっと情報かじった俺でさえ想像が付くのに推進されているのは他のいろいろな案件と同じく再エネ利権が転がっているからでしかない。

頼むからガランドウの浮体なんかやめて、また船つくってくれよー。

ちなみに住友の場合は船舶建造部門は赤字なんかじゃないからね。

他の部門の失敗のアオリでもあるんだよ、今回の事態は。

犬神家の一族/横溝正史(角川文庫)

八つ墓村に続けて読んでみた横溝正史の代表作。

これも映画が大ヒットしたがまともに見たことは無い。

基本設定は八つ墓村よりもわかりやすい遺産相続を巡る連続殺人事件である。だが、この物語のキモは犬神佐兵衛翁の遺言。これに二重三重の仕掛けがあり珠世という女性に遺産が行くように仕掛けられている。珠世は佐兵衛が富豪になる前にお世話になっていた神主の親族で血縁関係はない。佐兵衛には正妻がいなくて愛人に産ませた娘が三人いてそれぞれに息子もいるのだが、この人たちにとってはこの遺言は非常に面白くない。全員が珠世および他の息子を殺す動機がありえるという設定になっている。

そんな中殺人事件が次々と起こっていくわけだが、その殺され方が犬神家に伝わる家宝「斧・琴・菊」を暗示しており、その謎を知っているものはごく限られこれで益々犯人は身内に絞られていくはずなのだが三人にの息子が順に殺されるわけで絞られるどころか誰が犯人か、わからなくなっていく。

結構ハラハラしたのは珠世が襲われるところ。金田一が絶世美女描写を何度もつぶやく(笑)のでついつい入れ込んでしまって珠世さん、逃げて!みたいに

なってしまった。

そしてジワジワと明らかになっていく佐兵衛の隠された過去。

例によって金田一によって明かされる真犯人とその謎解きは結構無理筋を思わせるところがあるが、いまだ江戸時代の因習を引きずる信州の田舎で戦後の混乱期ならばさもありなんと思わせるところが発表当時はあったであろう。

それを見事にエンタメにしたてているところはさすがである。