この帯を見た時になんだこれは俺のために書かれた本か!と思ったぐらい俺の趣味に、弩ストライクだった。昭和東宝特撮的展開を期待したがページをめくる毎に期待感は失望へ。基本的に翻訳物が苦手な俺が一番苦手なのは、いわゆる欧米の回りくどい言い方のジョーク。これを主人公が連発する。しかも基本アメリカ軍はこいつだけ。期待のドイツ軍は南米でミサイル研究をしているという設定で、ゼンガー博士やらハンナ・ライチェといった実在人物も登場するがどうも盛り上がらない。日本軍についてはほとんどデタラメに近い。そして脇役かと思っていた吸血コウモリが思いのほか書き込まれていて、これがまた微妙。いやそれ書かれても全然入れ込めないから。結局下巻の途中で挫折した。
これだけ役者を揃えてこのつまらなさはある意味偉業。
大駄作。