METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

わかりやすいベトナム戦争/三野正洋(光人社NF文庫)


 マスゴミ偏向報道が問題になって久しい。特にツイッターを見るようになってから偏向報道を強く感じるようになった。これが昔から行われていたわけだから過去の報道も相当に歪んでいたに違いない。特に自民党アメリカに関する報道は相当歪められていたと思う。しかし昔のマスコミには正悪は別として目的意識があり何より自尊心と自制心があった。右側からの圧力も半端なかったはずで、それに抗した勇気にも敬意を表したい。
 それを踏まえて最近一番興味が湧いたのはベトナム戦争である。アメリカの蛮行が伝えられ反戦運動が世界中に起きアメリカが無残に敗れた戦争。しかし本当にそうだったのか。そう思っていた時に見つけたのがこの本だった。まえがきを読んでびっくりした。今、俺が思っていたことを著者が80年代に感じて書かれたのがこの本で、世に出た90年代にこの本は激賞されたのだという。
読み終えてベトナム戦争へのイメージはかなり変わった。
最近入社したベトナム人に対してリスペクトの気持ちがあったのだがその気持ちが失せた(笑)。アメリカは負けたのではなくどうしようも無い南ベトナムを見捨てたに近く、北ベトナムやベトコンは陸続きの中国から支援を受け続けていたから戦闘が続いたのだ。共産軍側も米軍同様に蛮行を行っていたことも事実で何回か結ばれた平和協定を破ってきたのは常に共産軍側だった。共産党共産主義の実態がもっと伝えられていれば、80年代まで信じられていた共産主義社会主義に対する幻想は早めに壊れ、あるいは共産主義側も軌道修正したかもしれない。すると現代の混迷は少しは避けられたのではないかと思う。