METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

ビッグ・イン・ジャパンの時代(BURRN!叢書)

 80年代に隆盛を誇ったヘヴィメタルは90年代に入ると湾岸戦争によってアメリカ全体のお祭りムードが吹っ飛び一気にグランジブームとなりヘヴィメタルは衰えていった・・・と一般的に言われているが、ここ日本では事情が異なりバブル崩壊後も音楽シーンの盛り上がりによるCD売上の増加が、メタルバブルともいうべき現象を引き起こしていた、という事を数々逸話とともに明らかにしていく。

当時もそして今でも熱心なメタラーである私としてはとてもとても面白く読んだ。

最近のメタル業界やB!誌がつまらないと思ってはいるが、結局あの時代のおもしろさは強力な日本経済があっての事だったのだな。日本経済のバルブ崩壊はただの象徴的な現象に過ぎず90年代こそ日本の黄金期というのは何もヘヴィメタルに限らずのことなので時代論としても面白い。

少し本から離れるがB!誌スタッフには左巻きの方がいるらしく、ツイッターではよせばいいのに共産党系のリツイートをしたりしているが、この本を夏休みの課題図書すれば良いと思う。

2022年6月30日読了