METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

メタル脳 天才は残酷な音楽を好む/中野信子

 丁度一年ほど前に買っていたのを忘れていた。
ガキの頃から洋楽一筋、気づけばメタルばっかり聞いてアバウト40年の俺としては頷くところもあれば、え~そうかぁ~と思うところも多々ある。
 まず最初、著者がどうしてメタルが好きになったかが説明される。ここにまず俺は共感が薄い。この方は疎外感からメタルを聴くようになるのだが、俺の場合は高校ぐらいまで周りと楽しく聴いていた。むしろメタラーとして疎外感を感じるようになるのは周りが恋の花咲くこともある状態になりだしてから。これはメタラーに限らずお宅趣味な男子、つまり奥手な男子はみんな抱く気持ちではなかろーか。故にちょいとヘヴィーな著者のきっかけには共感が薄い。
 中盤以降は脳科学者らしいメタルを聴く人間心理の分析が続くのだが
後半にいくほど、いわゆるメタラーの腕組み状態になる(笑)。世界の欺瞞を見抜くとか、そんなかなー。一応単行本だが全般的に新書みたいな軽さを感じさせる。この本に従えばこういうのはメタルファン嫌いなんだよな(笑)。

 

 そして、この本を読んでいる最中に面白い事件が発生した。
ツイッターでB!誌ライターが酔った拍子かファンに対して暴言を書き込み。個人のアカならまだしもB!誌の公式アカ。社会人としてあり得ない。しかもその時書き込んだのが会社の代表電話というへたれぶり。当然ながら大量のファンがフォロー外しに出た。そしたら前後の書き込み全てが削除された。そう事実隠蔽だ。しかもその中には「これがシンコー(親会社)にばれたらやばい」みたいな明らかに本人の上司と思われる書き込みもあった。

80年代からメタルを引っ張ってきたB!誌にしてこれである。この本からすれば完全に矛盾する行為だろう。つまりメタルを聴くという行為には何らかの心理が働くが、聴いたからこういう人間になると言う逆は成り立たないのではないかと思う次第だ。

奥野さん、なんか言うことある?