METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

アンマーとぼくら/有川ひろ(講談社文庫)8月22日読了

 ん~一時期はまりまくって読んだ有川浩なのにさっぱり面白くない。こちらの感性が変わってしまったのか・・・。2/3ほど読んだところであきらめてオチを先に読んでしまった。俺にとっての前作である「明日の子供達」は社会的問題をあからさまに取り上げた異色作で、つまらなくてもあきらめがついたが、本作は従来からのエンタメ路線だっただけにガッカリだ。
ややSF的というかタイムトラベラー的な構成になっているが、これがなんだかわかりにくい。まあ読み返しながら理解していけば良いのであろうがそこまでさせる面白さがない。まず主人公に気持ちが入れ込めない。小学生なので当然と言えば当然なのだが、この子の親父がまた好きになれないイヤーなキャラクター。息子は怒って当然だが読者である俺のお怒りも相当。母親とおかあさんも良い人なのでお涙ちょうだいなのはわかるけど各エピソードになんだか今までのような爽快感がない。