ん~一時期はまりまくって読んだ有川浩なのにさっぱり面白くない。こちらの感性が変わってしまったのか・・・。2/3ほど読んだところであきらめてオチを先に読んでしまった。俺にとっての前作である「明日の子供達」は社会的問題をあからさまに取り上げた異色作で、つまらなくてもあきらめがついたが、本作は従来からのエンタメ路線だっただけにガッカリだ。
ややSF的というかタイムトラベラー的な構成になっているが、これがなんだかわかりにくい。まあ読み返しながら理解していけば良いのであろうがそこまでさせる面白さがない。まず主人公に気持ちが入れ込めない。小学生なので当然と言えば当然なのだが、この子の親父がまた好きになれないイヤーなキャラクター。息子は怒って当然だが読者である俺のお怒りも相当。母親とおかあさんも良い人なのでお涙ちょうだいなのはわかるけど各エピソードになんだか今までのような爽快感がない。