METAL RYCHE m-2316

METAL RYCHE鋼鉄帝国として20年ほど前から やっていたホームページから転進しました。 「鋼の旋律」は主に音楽関係について。 ジャンルは軽音楽なので気楽に読んでくれ。 「鋼鉄の言霊」は社会一般に対する我が闘争。 我が妄想に近いが、我が早漏よりもましであろう。まあ、これも気楽に読んでくれ。 「銀河のスクラップ」は本や映画の感想など人生のスパイスだな。たまに塩味がきついが気軽に読んでくれたまえ諸君。

ロックザネーション HFM 9月5日放送


1 アウトレイジ”マチューテⅢ”
2 ジョン・ペトルーシ/ターミナルベロシティ”ターミナルベロシティ”
3 ラッシュ/ラッシュ”ウォーキングマン
4 ヘブンアンドヘル/デビルズユーノー”アトムアンドイーブル”
5 アルカトラズ/アルカトラズ”ヒロシマモナムール
6 ブルースピルズ/ホーリーモーリー”キスマイパストグッドバイ”
7 アンヴィル/メタルオンメタル”メタルオンメタル”
8 オールマン・ベッツ・バンド/ダウントゥーザリバー”マグノリアロード”

3)ショウジヒトシさんはロックトゥデイ時代からのリスナー。凄いな。
4)「炎」のロニー特集は俺も思わず買っちゃいましたね。リクエスト曲はヘブンアンドヘルという渋いところでしたが、なかなか良い曲だな。
CD引っ張り出してみるか。
5)高校生の頃この番組を聴いていたお父さん!そんな若いお父さんもいるのか~。うわーーー自分の歳を滅茶苦茶感じた。それにしてもこのインギーのギター音、ストラトをマーシャルに直つなぎやろ、これ。
7)3回溺れた水が天敵な伊藤さんのマジな話でした(笑)。
8)へえーデッキ-ベッツの息子がやってんだ。気持ちいいなこのスライド。

伊藤政則トークイベント「遺言」 8月29日オンライン視聴

 昨年から開催されていたトークイベントがオンラインでも開催され、私の様な地方伊藤親衛隊員(笑)にとっては非常にありがたい。
  こういうトークイベントに参加するのは、俺のような歳のいった、しかもライブで腕組みしているようなメタルファン(笑)。まあ今、首を振らないのはただ単に疲れるからで昔は振り切ってましたけどね。なので話のネタが90%以上80年代でも全く問題がない。むしろその方が面白い。

  今回のメインは80年代の黎明期のジャパニーズメタルフェスについて。スーパーロック84はそのメンツと成功ぶりから語られることが多い。それでも音楽舎という呼び屋さんだったとか、正式名称が別にあった(キングスジャム)とか、対抗するウドーのフェスがあったとか、埋もれているネタがわんさか出てくる。そしてメタル暗黒史の一つかもしれない85はディオ初来日でありながら語られることは極少ない。メンツがメタル一色ではなかった原因はディオ以外に呼べるメタルバンドがいなかったらしい。それじゃあメタルにこだわらないメンツにしようということで(ウッドストックみたいなのでと最初に言ったのは伊藤さんらしい)フォリナーまではいいとしてスティングが問題だった。とにかく当日ギャラでもめにもめて出演が2時間も遅れた(しかもその間、嵐が来て会場は泥沼と化す)。そしてこのイベントは24時間テレビの一環として行われていたのだったという事実に唖然とした。もう一つロニーが盲腸で傷が開きかけていたとB!誌に書いてあって今の今まで信じていた話はガセだった。話はさらに85と同時に行われていたフェスやその後のジャパンフェスに話が及んだが、イングウェイがいるアルカトラズをトリにした幻のフェス(ヘヴィーメタルサマーフェス)があったとは・・・。この辺ネットで軽く調べたぐらいでは出てこない深いネタでした。とにかく当時のロックフェスの混沌ぶりが語られたが、ほんと今だから笑える話だった。
 このトークは、ほとんど打ち合わせ無しで話が進んでいるらしい

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が、最初ミュージシャンの訃報話からフェスの話に入っていく。そして84の出演バンドの話になりほんのちょっとした人と人の出会いが凄いバンドを生み出していくが、タイミングやマネージャーの存在、そしてバンドの先見性みたいな話になる。そこから具体的な84や85その他のフェス話に入っていく。1時間30分はあっという間で15分ぐらいオーバー。延長戦とも言える15分では現在のメタリカの話で、出だしのバンドの先見性みたいな話に戻った。偶然とは言えこの様式美の様なこの流れは秀逸だった。

ロックザネーション HFM 8月29日放送


1 レインボー/ライジング”タロットウーマン”
2 UFO/フェノメノン”ロックボトム”
3 ラブバイツ/ファイブオブアカインド”ウィーザユナイテッド”
4 メタリカ/S&M”モスイントゥーザフレーム”(ライブ)
5 ブルースピルズ/ホーリーモーリー”ソングフロムアモーニングドーブ”
6 ヘイルストーム/リイマジンド”ブレーク”
7 アマランス/マニフェスト”ストロング”

1)実は超久しぶりにこの曲聴きました。レコードは持ってますがCDは持ってません(ベスト盤はあるが)。あらためて言うまでも無いですが、むちゃくちゃ格好いい!!!最新リマスター超絶希望ですよ。
2)ピート・ウエイのベース、ギターソロの後ろでキーを上げ下げするところのベースライン格好いいよねー。

先日オンラインで「遺言」を視聴。対談イベントはライブコンサートよりもオンラインに適してますね。政則十番勝負は9月4日からスタートしますが聴きたいの目白押しですよ!どれにしようか。

ロックザネーション HFM 8月22日放送


1 イーサン”スペクターアットザフィースト”
2 アウトレイジ”マチューテⅢ”
3 ディープパープル/ウーシュ”アンドジアドレス”
4 エースフレーリー”スペーストラッキン”
5 サイラ”バトルフロムウイズイン”
6 アルカトラズ/ボーンイノセント”ロンドン1666”
7 ヘイケン/ヴァイラス”ザスタレイン”
8 ノンイグジスト”ストストリクトサディスティックインテント
9 フリジトピンク”ハウスオブライジングサン”


3)最後のアルバムで最初のアルバムのカバーをやると一つの輪になり・・・ギラン様「俺関係ないじゃん」多分最後じゃないな(笑)。
4)なんじゃこりゃ。ほんとにプロ仕事か?
6)アンセムのリフが・・・ゴールドアンドダイヤモンドとか・・・

邪心の覚醒(上下)/エリックジャ・コメティ(竹書房文庫)

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ナチスの聖杯」の続編。

前作もそうだったが下巻後半の息をもつかせぬ展開は最高だ。
謎の力をもつスワスティカを探すナチスと英国諜報部の争いという基本構図は変わっていないが、ここにヒトラーがなぜ力を持つようになったのかが同時に描かれる。そのため時代と場面が激しく入れ替わる。第二次大戦の時系列や国の関係などの背景がわかっていない人には結構わかりにくいかもしれないが、得意中の得意分野の俺にとってはまさに映画の如く場面展開していく。スワスティカからして十分に怪しげなネタであるが今回はこれにテンプル騎士団フリーメーソンというお馴染みのオカルト王道ネタが登場。さらにアレスター・クローリー御大まで登場し結構なご活躍をする。ナチス側も前作でも大活躍のヒムラーSS長官ゲッペルズなどの常連組に加えてお笑い担当のヘス、残忍さこの上ないハイドリヒも登場。対する英国もチャーチルと国王陛下という超大物が御登場。そしてイタリアからは元祖ファシスト ムッソリーニドゥーーーチェも出るに至ってさながら東宝怪獣総進撃のようである。


さて前作で手にすれば無限の力を手にするスワスティカはナチスが手にしたのはニセモノで本物は米国に渡っていくというところから物語は始まる。英国の二重スパイとしてナチス内部に侵入したトリスタンはアーネンエルベのエリカ様といい仲になりながら3個目のスワスティカを探している。上巻ではそれがあると思われたクレタ島での探索が始まるのだが、全くのガセネタで、読み終わって気づくのだがナチスを震え上がらせた、クレタ島の怪しい集団は何だったのだろう(笑)。ほとんど後に関連が無かったような・・・。

今回の上下巻ではヒトラーの背景が描かれるがそれが何故かがわかるのは下巻の後半。英国が必死に探していた3コ目のスワスティカはなんとヒトラー本人が身につけていた!これがためにヒトラーの過去が描かれたのだ。そしてトリスタンはこれに気づきナチスをもだますトリックを仕掛けてヒトラーに近づく。ここからがこの上下二巻の白眉である。絶妙にトリスタンとエリカの艶話も散りばめながら一気に突っ走る。結局スワスティカはどちらも手にすること無く海の藻屑になるのだが、ヒトラーの手元から去ったことによりまた英国に有利なことが起こる。日本が真珠湾を攻撃し米国が参戦したのだ!
残る4つめのスワスティカはどこにあるのか。英国の二重スパイである事がエリカにばれてしまったのにナチス側に残ったトリスタンの運命や如何に!次回「スワスティカの凶音」で完結するらしいがおそらく日本もソ連も登場するに違いなくますます楽しみだ。

ロックザネーション HFM 8月15日放送

1 ディオ/ラストインライン”ラストインライン”
2 ニュークリアバルデス/アイアムアイ”サマー”
3 カサノヴァ/ワンナイトスタンド”シールイットウイズアキッス”
4 エデュ・ファラスキ/”エンジェルアンドデモンズ”
5 ラブバイツ/ファイブオブアカインド”スワンソング
6 コリーテーラー”CMFEマストビーストップド”
7 オールマンブラザースバンド”ブラックハーテッドウーマン”

1)スーパーロック85はまだ荒れ地に近かったお台場で行われたイベントでディオはトリではなく、大トリはスティング!で実はフォリナーも予定されていた。あとはラフカットやママズボーイズらだった。ロニーは盲腸の手術を終えたばかりで迫真のパフォーマンスで、結果的にヴィヴィアンは最後の来日となった。ラインナップから観客層がキッパリ二つに分かれ民族大移動が起こった。また深夜に及んで大雨に見舞われた事でイベントとしての評判は散々で以降、この手のイベントが一旦中断することになる。


それにしてもディオはこの夏聴くには暑すぎるな(笑)。


5)ブルーレイディスクとは言え初登場一位は凄いな。ほんと少なくとも10年早かったらという言い方は禁句で、ここから始まると言いたい!

特攻の真意/神立尚紀(光人社NF文庫) 8月15日読了

とにかくこの本は一人でも多くの人に読んで頂きたい一冊。

---あとがきから引用---
「特攻」を現代の高みから見下ろすだけでなく、当時の視点で正しく認識することこそが、将来、ふたたび戦争を起こさないための力になるのではないだろうか。
---引用以上 ---

 

 特攻は大西瀧治郎海軍中将が発案し命令を下したと言われている。確かに主要人物の一人に間違いないのだが、その真意はただ闇雲に敵艦撃沈のみを目指した物ではなかった・・・関係者への丹念な取材によってまとめ上げられた著者渾身の一作。取材は平成初期から中盤にかけて行われているが、昭和の時代であれば語れない雰囲気があったし、その証言がまともに世に出たか怪しい。平成中盤、戦後50年ぐらい経ち関係者の気持ちも時と共に変わっていったのであろう。もちろん著者のこの問題に対する真筆さが真実の証言を引き出したのは言うまでも無い。関係者の大半が鬼籍に入られた今ではこの様な本は出来ない。時期的に絶妙だったと思うし、そこには奇跡的な出会いもあった。主な証言者は大西中将が特攻を発案実行した時点で最も身近にいた門司主計大尉と特攻隊の護衛機として終戦まで飛び続けた角田少尉の二人。戦場では直接的に縁が無かったような二人だが戦後、著者が二人を結びつけると意外な接点が浮かび上がる。この二人と著者が出会ったことは奇跡の邂逅と言えるだろう。 

大西中将の真意とはフィリピンでの戦闘までで戦争を終結させることだった。特攻攻撃という通常では考えられない攻撃方法により昭和天皇にもう日本はこんなところまで追い詰められたという事をわかって頂き、終戦詔勅を出して頂く事だった。誰が言うのでも無く昭和天皇が終わりなさいと言うことが最も重要だった。結果的に天皇詔勅という目的は達せられるがせめてあと半年早ければ多くの人が死なずに済んだのにと思うがそれは現代の高みから見た言い方だろうか。

それにしても特攻に関する責任を全て背負って自決なされた大西中将の覚悟の何と凄まじいことであろうか。
今日の日本の繁栄は大西中将や特攻で無くなられた方々のおかげであると確信する。